痔の治療・治療の流れ
痔の治療の流れについて簡単にご説明します
初回来院時
問診票の記入
来院後、まずは問診票を記載していただきます。いつからどのような症状があるのかを簡単に書いていただきます。その他、現在治療中の病気や飲んでいる薬があれば確認させていただきます。
直接症状を伺いながら診察・検査
診察室では、お困りの症状について、あらためて詳しくうかがった後、おしりの診察と検査を行います。
左横向き姿勢で最小限の範囲下着を下ろします
おしりの診察は、左側横向きの姿勢で必要最小限の範囲で下着を下していただきます。診察に不要なところはタオルで覆い、傍に看護師が付き添います。
異常箇所を撮影し患者様と一緒に確認
症状がある部位を観察し、手でさわって確認します。検査はおしりに筒の形をしたカメラを入れることで、自分では直接見ることができない、さわることができない場所までくわしく調べることができます。異常があるところは写真に撮り、どのような状態か患者さんに見ていただきながらご説明しています。
検査結果から治療方針を計画
次に検査の結果から治療方針をたてます。手術をした方がよい状態であれば、患者さんに病状と手術方法を説明し、納得いただいた上で手術日の予約をします。
手術・お薬の治療選択など患者様と一緒に計画
手術をする場合は安全に手術できる体の状態かどうか、血液検査で調べます。手術しなくても治すことができる場合や患者さんが手術を希望されない場合は薬などで保存的治療を行います。
軽めの朝食をとっていただくことが可能です。排便の制限もありません。女性の患者さんは生理中だと手術が受けられないのではないかと気にする方が多いのですが、患者さんご自身が気にならないのであれば生理中であっても問題ありません。気になる方は手術日の変更をご相談ください。
手術当日
手術用下着着着用と局所麻酔で準備
手術当日は下半身だけ手術用の下着に着替えていただきます。その後、看護師が体調を確認し問題がなければ抗生物質の入った点滴を投与します。このとき局所麻酔に不安ある患者さんの場合には、希望によりリラックスする薬を一緒に投与することもできます。リラックスする薬を投与してから5分ほど経ち、意識はあるものの不安感が薄れ、少しウトウトするような感じになったら、おしりに局所麻酔をします。局所麻酔を打つときは少しチクッとする程度の痛みです。
痛みが出ないようアルタ療法の手術
アルタ療法であれば、その後おしりを広げるためにおしりに筒状の器具を入れ、一つのいぼに対して4ヵ所薬を注射します。この時、痛みが出ないようにするには、見た目だけではなく針を入れるときの指先の感覚で注射の深さを慎重にみきわめる必要があります。手術中は痛みがあるかどうかを確認しながら行いますのでご安心ください。
わずか10分く、あっという間の手術終了
注射した直後は、トイレに行きたくなるような気持ちになります。麻酔を始めてから手術が終わるまでわずか10分ですので、多くの患者さんが「あっという間だった。」とおっしゃいます。その後、30分~1時間くらい回復室で休憩していただきます。その間、医師が体調に異常がないかどうか、おしりの状態などを確認し看護師が手術後の注意点をお伝えしてからお帰りいただいています。
手術後
術後翌日から入浴・運動・排便も制限無し
手術後は1週間くらい強い炎症や腫れがでないように軟膏を使用します。手術後の生活の制限はありません。当日の運動、仕事も問題ありません。入浴に関しては術後当日はシャワーのみ、翌日から入浴が可能になります。また、一番心配な排便も普通に出していただいて大丈夫ですが、便秘をしないようにだけ気をつけていただいています。心配な方には便を柔らかくして出しやすくする薬をお出ししています。
経過確認の通院も楽なペースで
次の診察は手術の数日以内に1度、その後は1週間後、以後は経過によって2週間後から1ヵ月後に通院していただきます。
医師対談:ドクターから見た「痔の治療はかんたん」
マイクリニック大久保グループ理事長:大久保医師と豊橋院院長:赤川医師よる痔の治療の考え方を対談で掲載しております。